悲鳴を上げない臓器、腎臓。
腎臓というところは、身体のなかで、
非常に重要な役割を果たしています。
ひとことでいうと、オシッコをろ過する機能。
オシッコは、液体の排毒で、体内の老廃物を
出してくれます。
糸球体という、フィルターを通ると、
まだ使える栄養分、血液、たんぱく質などは
残して、いらない老廃物だけを出します。
それから細尿管というところを通るときに、
まだ使える栄養素を取り出し、水分を吸収し、
尿が濃くなっていくため、1日に1~1,5リットルの
尿量が通常の尿量といわれています。
トイレの回数も、1日5回ぐらいであれば正常です。
で、血尿というのは、糸球体のフィルターが広がって、
血液が出てきたとき、赤い尿が出てきます。
それがいわゆる「血尿」です。
ところが、別の原因でも血尿がでることがあります。
それは、筋肉組織から、「ミオグロビン」という物質が、
尿から出てきたときです。
ミオグロビンが尿として出てくると、
血尿と同じく赤い色をしているので、
ついつい、「血尿」と間違えてしまうことがあるそうなんです。
本当は、ミオグロビンは、筋肉組織のため、
血尿ではありません。
では、ミオグロビンが出るときというのはどんなときでしょう?
運動過多で、筋肉組織をたくさん使ったときといわれます。
ミオグロビンが出てきたときには、水分を摂って、
安静にするといいです。
運動も、ほどほどにしないと、ある日、血尿でビックリ!
なんてことがあるんですね~。